1939年末時点の上海共同租界義勇隊・警察
義勇隊
イギリス人 | 577人 |
---|---|
ロシア人 | 253人 |
中国人 | 243人 |
アメリカ人 | 156人 |
日本人 | 116人 |
スペイン人 | 113人 |
ドイツ人 | 78人 |
その他 | 70人 |
合計 | 1734人 |
この他にロシア隊隊員323人を加えて、2057人である。*1
警察の人数と給料
国籍 | 人数 | 給料 | 一人当たり平均給料 |
---|---|---|---|
外国人*2 | 487人 | 3,060,549元 | 6,284元 |
日本人 | 272人 | 698,399元 | 2,568元 |
インド人 | 535人 | 561,168元 | 1,049元 |
中国人 | 4426人 | 2,674,358元 | 604元 |
合計 | 5720人 | 6,994,474元 | 1,223元 |
*3
一見して、イギリス人が異常に高額の給料を取っていることがわかる。
上海租界工部局は明確な帝国主義的性質を持って、上海に君臨しており、それを解消するためにナショナリズムが台頭してきた1920年代後半以降の中国は上海租界工部局と交渉を重ねてきたのだが、日本の侵略によって費えてしまった。
しかし、上海租界工部局はうまく日本を番犬として利用したつもりであったが、最終的には番犬にかみ殺される運命となる。
1939年既に上海租界外を支配下に置いた日本は「上海租界の敵性調査」という資料を作成。そこでは英国人の支配体制を非難している。1941年の太平洋戦争開戦直後、上海租界は完全に日本軍の支配下に置かれることになる。
なお、上の資料からは英国人の次に日本人が高額の給料を取っていることがわかる。
*1:アジア歴史資料センター「上海租界の敵性調査」レファレンスコード:A06033008900
*2:主にイギリス人
*3:アジア歴史資料センター「上海租界の敵性調査」レファレンスコード:A06033008900