南京大虐殺時の日本軍第16師団

盧溝橋事件勃発当時の第16師団は4個歩兵連隊で構成される四単位師団であり、師団長は中島今朝吾寿夫中将であった。
隷下の歩兵連隊は、歩兵第9連隊(京都)、歩兵第20連隊(福知山)、歩兵第33連隊(津)、歩兵第38連隊(奈良)である。

歩兵第19旅団(長:草場辰巳少将)
・歩兵第9連隊(京都)(長:片桐護郎大佐)
・歩兵第20連隊(福知山)(長:大野宣明大佐)

歩兵第30旅団(長:佐々木到一少将)
・歩兵第33連隊(津)(長:野田謙吾大佐)
・歩兵第38連隊(奈良)(長:助川静二大佐)

騎兵第20連隊(長:笠井敏松中佐)
野砲兵第22連隊(長:三国直福大佐)
工兵第16連隊(長:今中武義大佐)
輜重兵第16連隊(長:柄沢畔夫中佐)




歩兵第30旅団(長:佐々木到一少将)歩兵第33連隊(津)(長:野田謙吾大佐)

12月10日から13日にかけて紫禁山一帯から下関に向けて侵攻(第38連隊に続く形)し、6830人の中国兵を殺害、うち少なくとも3096人については捕虜とした後に虐殺している。
さらに12月14日からの城内掃蕩を担当し、第2大隊は700人を捕虜とし、第3大隊は300人を虐殺した。
参考

歩兵第30旅団(長:佐々木到一少将)歩兵第38連隊(奈良)(長:助川静二大佐)

12月13日に紅山から下関に向けて侵攻し、その途上で降伏してきた数千の中国兵を殺害している。下関でも敗残兵掃蕩を行っている。揚子江を泳いで渡って逃げようとする中国兵を江岸から射撃し、五~六千人を射殺している。
参考
参考