税警総団

「税警总团(publicanus vigilum legion)」
成立時は5個団と直属部隊で合わせて6000人の部隊であった。団(連隊)規模は通常よりも大きい。各班14名の兵士と軽機関銃一挺で編成され、6班で1排(小隊)を編成、3排で1連(中隊)を編成する。1連は252人となり、これは国民政府正規軍の2個連に相当する。4個連で1営(大隊)を編成し、60mm砲2門が配備される。3個営で1団となり、特種兵連7個が配属され、1個団あたりの戦闘兵員数は5000人余りになる(14×6×3×4=3024に特種兵が加わる)。総団司令部には特務営、高射砲営、砲兵営、通信営等7個営が配備され、正式な税警総団の兵力は3万人を超える(5個団で2万5千人、これに総団直轄営が加わる)。

軽機関銃の数は、各班一挺で1排で6挺、1連で18挺、1営で72挺、1団で216挺、税警総団全体では1080挺となる。
60mm砲は1営で2門、1団で6門、税警総団全体で歩兵が持つ60㎜砲は30門となる(この他に高射砲営、砲兵営の持つ砲が加わる)。

蒋介石直系の正規軍の標準編成では、師の兵力は10923人、軽機関銃は274挺であるので税警総団は兵員規模が充実しているだけでなく、軽機関銃の兵員あたりの配備数も充実していることがわかる。